さてさて、どんな1年だった?と自問自答したのは、確か1昨年末のこと。あれから1年があっという間に過ぎてしまったことになる。「ギョエ!何をしていたのだ?」と光陰矢のごとしが痛いくらい身に染みる今日。今回もこのようにお粗末ながら書くことが出来たのは、皆さまの愛があってこそ!と感謝しつつ、昨年を振り返り今年の行方を想像することにしよう。
昨年3月下旬、私は約20年位ぶりに「就活」をした。まさか、この年で就活するとは!でも、深層心理に埋もれていたことだったのかもしれない。若いころの夢は諦めてはいない。90歳の詩人だって誕生したことであるし(笑)。
履歴書の書き方をハローワークにいる知人にレクチャーしてもらい、これまでのキャリアの全てを「履歴書・職歴書」に書き込んでいった。年が年だけに「受かったらもうけもの」ってな具合で。しかし、要は履歴書ではなくて「職歴書」にある!という知人のアドバイスで、学校を卒業してからの30年間の全てを思い出しながら詳細に書き込んでいったものだ。当然、書類はパソコンで作成し、パソコンもこれくらい出来ますというところを暗示。小論文は付きものでそれは「志望動機」だったり、テーマについての作文だったり。運よく第1志望のところが1次選考にパスしたので他をキャンセルし、面接に臨む。面接ではセオリー通り、明るく元気よく笑顔ではきはきと「気力と体力だけは若い者には負けません」と宣言した。後で思うと赤面の至りであるが、私にとって何が売りかといえば、これしかなかったように思えた(笑)。
これまでは、自営業と隣で暮らす年老いた義父母の世話がいるので外で働くことを控えてきたが、長男夫婦が定年退職し帰省してきたことも幸いして、「よっしゃ、今しかない」と決意。自営業の方は、旦那が一人で頑張ることにして、20年ぶりに他人さまの職場で働くことになったのだ。「8時半始まりですが、ラジオ体操をしますので、8時20分ごろまでには席に着いてください」と言われ、「へえ~~、今時ラジオ体操するんだ~」と感心。毎日の階段の昇り降り、ラジオ体操・・・緊張感、とそれは身体に良い刺激をいただいている。そして、仕事も結構、面白い。新しい職場でもらった名刺の肩書きは「地域資源等活用支援員」というもので、平たく言えば、地域を元気に活性化するためにいろいろと働く・・・ということか。なにやら怪しげな(笑)肩書きである。
この職場は自由会員制 の公益経済団体で特殊法人。年間の予算の大方が補助金で賄われており、自主財源はわずかな「会員費、会場使用料、事務所賃貸料と各種手数料」。職員の人件費はもちろん補助金。私のお給料も別途、国からの補助金である。雇用創出、雇用拡大・・・と、いわゆる「緊急雇用対策」といわれているもので有期の雇用である。2年後は?おそらく、国があのような体たらく、いろいろな補助金が事業仕分けされ予算カットで、ご苦労様でしたとなるだろう。痛し痒しの現実である。多くの公共団体が非常勤の労働者を雇用している。公務員の3分の1は非常勤。高給取りと揶揄される人件費を抑えるための方便だ。人件費ならまだましか、中には当然のように「物品費」で臨時職員のお給料を賄っているところがあると聞く。経済大国日本のお寒い実態である。NPOも多くは補助金で事業を拡大し、若者を雇用し「ワーキング・プワ―」を増産している。2~3年後にこの若者たちはどうなるのだろうか? 同様に、職場の半数は私と同じ臨時的な待遇である。
そんなことも考えながら、新しい生活がスタートした。地域のさまざまな職種の人たちが新しい事業に取り組んだり、相談ごとや困りごとなどにも対応して、解決の糸口を提案したりマッチングなどをしていく。それなりに重たい仕事である。会社の将来や地域の活性化に大きく関わってくるからだ。これまでのネットワークや知識・経験がお役に立ちやりがいのある仕事でもあるし、一方で地域の特産品、観光のお土産品を開発し、世に送り出す仕事は(そう簡単ではないが)それなりの楽しさもある。今ブームのご当地B級グルメなどの開発などもあったりする。以来10月、11月と仕事に慣れたが、楽しいばっかりじゃないさ。一人で仕事をするわけではない。「楽あれば苦もある」~その通り!!仕事での苦労はそれなりの答えがあると思うが、苦の根源が「パートナー」となれば、ちょっとやそっとでは救われない。「他の誰かに代わってください」とは言えないもの。お隣の席のパートナーの思考回路を手探りしてきたが解せないことばかりで溜息がでる。胃も痛い。口の中が苦くザラザラしてきた。これも仕事のうち、この程度のストレスで負けてなるものか、と踏ん張ってはいるが。
さてさて、私は運よく就活に成功し職を得て働くことができている。予算がある限りは仕事もある(という不安な側面もあるが)。運悪く次の就活に向かわなければならなかった若者もいて、「若い彼らの邪魔をした?」という後ろめたさもあるが。しかし、そこは情けばかりでは生きられない。私だってまだまだ現役の仕事人。「地域のためになる仕事」を志して明日も頑張るつもり。そして、この数カ月で「働き方、時間の使い方」について考える。朝の8時半から5時までの時間をどう使うかということ。仕事は次から次に舞い込んでくるし時間は限られている。成果も求められる。こういう人生も、また面白いものである。これは結局、自分のキャリアを磨くってことだものね!!